インドの聖地サールナート(鹿野園)にある仏教寺院、初転法輪寺(ムーラガンダクティー ・ビハーラ)に、83年前にアジャンター壁画模写体験のある日本人の野生司香雪が描いた日本画の仏伝(釈尊一代記)の大壁画があります。
戦前に日本とインドの民間文化交流として描かれた壁画は、今では経年劣化が進み剥落が激しく、寺院ではその精神を引き継ぐ日本人の手での保全をと長年呼びかけてきました。
壁画は今や日本の近代美術、仏教史上で再評価されるべき稀有な在外文化財でありインド国内外から訪れる人々との日本美術を介しての文化交流にも貢献、その対応が望まれます。
そこでまずは作家の郷土の香川県から声を上げ、壁画を後世に伝えるために関係者、わが国の優れた文化財保存技術関係者の協力を得て保全計画を策定、実行したい。ついてはその方法として全国の個人や団体、企業、寺院等に募金、ご支援を呼びかけ実現をはかりたいと考え皆様のご理解、ご支援、ご寄付をお願いする次第です。